便秘というと便が出ない症状のことを言いますが、便秘と下痢を繰り返し腹痛も伴う便秘もあります。
この場合は便が出なくて腹痛があるというより、下痢のときに腹痛を伴うことが多いようです。
下痢と便秘を繰り返す便秘を痙攣性便秘と言います。痙攣性便秘は男性の方が多いとも言われていますが、原因はストレスからくる便秘とも言われています。
便はウサギの便のように小さくてコロコロしたものが多く残便感があったりもします。逆に下痢が起こるときには腹痛も伴うこともあり、下痢が収まると今度はずっと便秘になるのです。
このように下痢と便秘が交互に起こる便秘の原因は転勤、引越し、旅行などで起こるとも言われています。環境が急に変わったり、ストレス、それに過敏性大腸症候群が要因になることもあります。
過敏性大腸症候群には腹痛型とトイレ不安症、それに体調過長症の3タイプがあります。
腹痛型は特に内臓に疾患があるわけでなく腸が過剰に収縮するもので、そのときにキューッとした痛みがある場合もあります。
腸の痛みを抑える薬を摂取することで改善するので病院に相談するようにしましょう。
大腸過長症は便秘型と、下痢と便秘を繰り返す便秘下痢交代型のものがあります。S字結腸がとても長い人に見られる便秘で、あまり酷い場合は手術という手段もあります。
そしてトイレ不安症型は便意を感じてもトイレに行くとあまり出ません。そして出ても残便感があるなど、過敏性大腸症候群の中でも一番精神的なものに影響されるタイプとされます。
これら痙攣性便秘は仕事のストレスなど、社会に出ることが多くなった女性も増えてきているとのことです。下痢をしているときには消化のいいものを食べ、運動より休養が大切です。
下痢が治ったら食生活や運動だけでなくストレス解消する方法を身に付けるようにしましょう。
1日だけのミニ断食などは、ストレス性の便秘にも効果があるので、休日などに休養をしながらミニ断食をしてみるのもおすすめです。
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下腹部の腹痛を伴う便秘
便秘によって腹痛を伴うことも結構ありますが、特に下腹部の腹痛を伴う便秘もあります。便秘にはいろいろな種類があり、その理由によって溜まる位置が違ったりもします。
もちろん一般的に便秘になってどんどん腸内に便が溜まっていくと、下腹部だけでなく胃の辺りまで痛くなることもあります。
しかし特に下腹部の腹痛が多い場合は、直腸性便秘の可能性があると言われています。直腸性便秘というのは直腸のところに便が停滞してしまう便秘です。
そのために痛みを感じるのはどうしても下腹部中心となります。直腸は肛門に近いところで便が溜まるので、排便のときにとても硬い便が固まっているように感じることがないでしょうか。
排便要求を感じたときに我慢したことが原因で起こるとも言われています。人前で恥ずかしくてトイレに行けなかったという女性もいます。
いつも便意を感じるときに、電車に乗っているなんてこともあるかも知れません。そんなちょっとした我慢が直腸に便を溜めてしまうのです。
止まる期間が長ければ水分が吸収されてしまうので、ますます硬くなり出にくくなります。
もう一つは虫垂炎などが発症するときに、虫垂のある部分が炎症で熱を持ち便秘が起こります。特に虫垂炎は右の下腹部がうずきだします。
もちろん初期にはお腹全体に痛みが動く感じもありますが、だんだん下腹部に定まった痛みになります。
便秘も起こりやすく下腹部がシクシク痛み出したら、便秘だけではなく虫垂が炎症を起こしているとも考えられます。
最近は早いうちなら虫垂炎でも炎症を止めて散らすという方法があります。酷くなるともちろん手術ということになり、手遅れになれば死亡原因にもなる恐ろしい病気にもなり得るのです。
しかし大半の人は盲腸を取ることになるので、怖がるより注意して早く発見することが重要になります。また子宮筋腫のような病気と便秘が重なっている場合も下腹部の痛みを感じます。
便秘だと思い込み過ぎていると別の病気を見過ごすことがあるので、おかしいと思ったら病院に行くようにしましょう。
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ガスによる腹痛の伴う便秘
特に便秘するとすぐにガスが溜まりやすい人もいるようです。それによって腹痛も伴うこともあり、お腹も大きく膨れてしまいます。
ちょっと力むことでオナラが出てしまうので、人前ではよけい緊張してしまったりします。
そのためにますますガスを出たいときに出せずに溜まっていき、腹痛も酷くなるという悪循環も起こるのです。
オナラを我慢することが多くなるとますます腸内にガスがたまり、もうお腹はパンパンで歩くだけでも痛みを感じることにもなります。
トイレになるべく行ってオナラを出すようにしたいものですが、なかなかタイミングが難しいことも確かです。
そんなときには自分の時間を多く作るために、早く家に帰ってリラックスしましょう。そうすれば我慢せずにオナラをして、ガスを排出することができ楽になります。
また、ガスが溜まりやすく腹痛になりやすい人には長時間座っている人が多いとのことです。つまり腸を圧迫してしまっているので腸の動きが悪くなってしまうのです。
もちろん運動不足ということもありますが、特に長時間座っている人は時々立って軽い運動をしましょう。
次にお腹に溜まるガスには便が発酵したときに出るガスと、口から食事やおしゃべりなどで飲み込んでしまった空気があります。
特に空気を一緒にお腹に飲み込みやすいクセのある人はお腹に不必要な空気もたまってしまいます。
ストレスはそれだけでも便秘になりますが、口から空気を飲み込むこともストレスによって起こりやすくなります。
つまりストレスによる便秘のときには、口から飲み込んでしまった空気もプラスされるので、お腹はパンパン状態になります。
これが上手に排出されないと腹痛が起こってしまうので、是非便秘を治すとともにストレス解消法も身に付けるようにしましょう。
他にも睡眠不足が自律神経に影響を与え、それがガス発生タイプの便秘になることもあります。
このようにいろいろな原因で便秘によるガスの異常発生が起こり、空気とガスでお腹はパンパンになる可能性があるのです。
腹痛を伴う便秘の解消法
便秘によっては、とにかく脂汗をかくほど痛くなる場合もあります。その痛さはキューッと差し込むような痛みだったり、ズキズキしたり、軽いものではシクシクしたりすることもあります。
腹痛のある便秘はお腹の赤信号と考えていいのではないでしょうか。いろいろなタイプの腹痛を伴う便秘があるので、予防だけでなく注意することも考えていきましょう。
腹痛を伴う便秘には便とそれに伴って発生しているガスが、他の内臓部分を圧迫してしまっている場合があります。
この場合は胃がいたかったり、腰痛があったり、子宮辺りが痛かったりといろいろです。特徴的な痛みはお腹の張るような痛みとシクシクとした鈍痛の場合が多くなります。
この場合は、一度1日断食をしてお腹に物を入れないこともおすすめです。水分を多くとりリラックスしてガスをどんどん出すようにしましょう。
次に腸に病気がある場合も考えられます。血便や激しい痛みがあるときには、腸の癌や腫瘍、虫垂炎など重大な疾患が隠れていることもあります。
とにかく病院で検査を受けるなど医師に相談をすることが先決になります。また腸がねじれたり、詰ってしまうときにも強烈な痛みが起こります。
腸閉塞や腸捻転などは、便秘が重度になることで引き起こされる疾患です。強い痛みや下痢が起こることがあり、吐き気やお腹の張りなどの症状もあります。
腸捻転になってしまったときにはすぐに病院に行くことが必要になります。しかし腸がねじれ傾向にあるなら、運動をすることでだんだん改善することもできます。
まずはどういう状態なのか検査をした方がいいようです。
このように便秘が続いていて、お腹の張りや吐き気があり痛みが酷くなったら、まず病院に行くことが大切です。
傷と違って、目で今の自分の状態が見られることではないので、検査や専門医の診察によって診断してもらうことが大切です。
それによって放っておいてもいい痛みなのか、緊急に処置が必要な痛みなのかもチェックできるはずです。
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